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会長メッセージ

レーザ加工学会(JLPS: Japan Laser Processing Society)へようこそ

21世紀は光の時代

レーザは、波長・位相の良く揃った空間的・時間的に コヒーレントな人工の「光」であり、半導体と並んで20世紀最大の発明です。1960年5月16日に世界初のレーザが発振しましたが、最初の応用はカミソリの刃やダイヤモンドの穴明けでした。レーザは、単色性、指向性、集光性および干渉性がよく、集光状態では、パワー密度とエネルギー密度が極めて高い熱源となり、ほとんどすべての材料を容易に加熱、溶融および蒸発させることができます。この特性を利用して、切断、穴あけ、溶接、はんだ付(ソルダリング)、ろう付(ブレージング)、焼入れ、肉盛(クラッデイング)などの加工法が開発され、実用化されている。特に、集光性・制御性・伝送性がたいへん優れているため、レーザ加工の精度・品質は極めて高く、生産性も抜群に優れており、付加価値の高い製品を造ることができ、レーザとレーザ加工はますます発展・発達することが予想されます。レーザは、加工以外においても、光通信、CD、ホログラム、レーザメスなどの情報通信・医療などの分野にも広く適用されており、「21世紀は光の時代である」と言われています。

 

JLPS活動の狙い

加工用レーザは年々高性能化・高パワー化・高品質化しており、産業界には有望な加工対象も沢山あります。現状では、レーザの実力に見合ったレベルの活用がなされているとは言えません。それは、レーザの高度化・体系化をはかる「レーザ科学」と高度工業製品を製造する「生産技術」とを融合する「レーザ加工技術」およびそれを支える技術者・研究者が育っていないからです。レーザとレーザ加工技術が高度に発展するためには、レーザとその加工技術の知識を有する技術者・研究者が数多く研究に関与する必要があり、国家プロジェクトや企業・研究機関による多大な予算の投入も必要です。

JLPS は「レーザ科学」と「生産技術」の融合を目的としており、年次大会の講演会や定期刊行物の発行などを通じて、レーザ加工に携わる技術者と研究者、初心者からプロまで支援しています。 JLPS は大学・中立研究機関のシーズ研究と産業界の応用ニーズを融合する役割も果たしています。レーザ加工に携わる大多数の技術者と研究者の交流の場を提供し、レーザ加工技術発展のための活動を行います。


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